「阿久田 偉観」 (AKUTA IKAN)ストーリー
西暦21XX年
銀河系にはさまざまな生物、アンドロイド、AIなどが共存し地球外に新しい惑星が発展した。
そんな中、銀河系の惑星を支配しようとする悪の帝国が勢力を拡大させている。
そう、その悪の帝国の名は
「株式会社BASHIMU」
その中でもいっちゃん悪い重役「AKUDAIKAN」は世の中に不安と恐怖を脅かしていた!!
しかしAKUDAIKANも歳と共に体力が衰え、健康にも気をつけるようになり性格も丸くなってきた。
上司からモラハラやパワハラを受け精神的にも参ってしまい人生をみつめ直し会社を退職。
自分探しの旅に出る。
以前、出張で行った惑星「チキュウ」の「ジパング」と言う国に平和で自然豊、幸せで夢の叶う理想郷「ガンダーラ」という都市が存在すると言う噂がありAKUDAIKANはその理想郷を探す為、ジパングに降り立った。
しかし月日は流れ退職金も底をつき、もうガンダーラは存在しないのでは無いかと諦めかけていた。
ワンカップ酒を片手に新宿歌舞伎町を落ち込んで歩いていた時、青いネオンの看板が目に入る。
そこには何と
「スナック ガンダーラ」の名が!!
慌てて店に入ると皆が笑顔で幸せいっぱいだった。
食物も豊富な理想郷がそこにあったのだ!!
明け方まで皆と幸せな時間を過ごし路上で静かに眠りにつく……
「トントン」と優しく肩を叩かれ目を覚ますとそこにはガンダーラのママ「のぞみ」の姿が
一瞬で彼女に恋をしてしまった!!
AKUDAIKANは世の中をスナックガンダーラのように愛の溢れた理想郷にすると決心する。
しかし、悪を正し理想郷を作るには何から始めたら良いか分からずとりあえずTVの再放送で見た
かっちょいい探偵業を始めてみた。
名前も「AKUDAIKAN」から
「阿久田 偉観」
と変え人様の悩み事を解決し悪い奴と戦う為、怪人二十面相のように変装をして潜入捜査や張り込みをし相棒の拳銃マグナム48「ジェシカ」(撃たれるとみな良い人になる拳銃)を片手に悪い奴を打ちまくる。
不安の中始めた探偵業だが想像以上に仕事の依頼が殺到し順調に事業を拡大していく!!
コツコツと世の中の為に頑張っていたが、数年がたち阿久田は調子をこくようになってしまい「ショッペー(金額の安い)仕事はしたくねーなー」が口癖となってしまった。
ある日、スナックガンダーラで大物気取りで酒を飲み過ぎ他のお客に悪態をつく。
怒ったのぞみママに「お前が1番ショッぺーんだよ!!」と怒鳴られる。
今の阿久田には何故怒られているのか分からなかった…
数日後、BASHIMUがジパングに侵入し歌舞伎町にも出入りしていると噂は聞いていたがそれが現実となる。
街は荒らされ人々は恐怖におののく。
阿久田はバレないよう、いつものように変装をし相棒のジェシカを装備し侵入捜査をする。
そしてBASHIMUと対決する事に!!
悪の帝国BASHIMU、そこらの悪党とは桁違いに強い!!
相棒のジェシカ(拳銃)で反撃。
急所にあたるも全く効かずボコボコにされる阿久田!!
なんと相手はBASHIMUの研修生では無いか!!
元BASHIMUの重役としてブイブイ言わせていただけに心はズタズタ。
落ち込み塞ぎこんでしまう…
さらに数日が過ぎ、少し心も落ち着いたので歌舞伎町の夜を散策していた。
「キャー」と女性の悲鳴が
その声はスナックガンダーラの
のぞみママだった。
無我夢中で助けに行く阿久田
そこには先日ボコボコにされたBASHIMUの研修生が大暴れ
「何だお前か、またボコボコにされたいのか」
何振り構わず戦いに挑み殴りかかる阿久田
しかし、またもやボコボコにされてしまう。
のぞみママもビール瓶で応戦するも効かない。
「もうダメだ!絶体絶命だ!」
藁にもすがる思いでこの前効かなかった相棒のジェシカを握り
「バンバン」と胸の辺りに2発打ちこむ…
辺りは「シーン」とし
阿久田はそのまま気絶をする。
誰かが「トントン」と優しく肩を叩き目を覚ます。
のぞみママだった。
「ありがとう」
のぞみママの目に大粒の涙が
その涙が頬をつたい
阿久田の頬に
二人は抱きしめ合った…
さらにさらに数日が経ち、色々考えてみた。
拳銃のジェシカは何故BASHIMUの急所に当たるも全く効かなかったのか。
どうやらジェシカは阿久田の正義の心や愛と連動していると言う事に気がつき、阿久田はここ数年の横暴な自分を反省した。
そして初心に戻りスナックガンダーラのように素晴らしい愛の溢れる理想郷を作るんだ!ともう一度心に誓った。
そしてのぞみママと結婚をし、スナックガンダーラは銀河系の惑星に支店を沢山作り、阿久田と戦って厚生した人達はフランチャイズ化した支店の店長となり幸せを広げ、銀河系は平和を取り戻し笑顔の絶えない理想郷を作り上げました。
そんな人間味溢れるサクセスストーリーです。